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試作用機材

試作するには、半田ごてはいらない。ブレッドボードがあれば良い。


回路を考え、回路図を書いて、部品を半田付けして試作品を作る。
と、言うのが今までのやり方だった。僕も何十年もそうやって来た。
しかし、今は(少し前からだが(^_^;)ブレッドボードと言う便利なものがある。ものによっては、これで製品にしてしまうものさえあるほどだ。
半田付けする時は、「ユニバーサル基板」と言う穴の沢山空いたプリント基板を用意して、部品を半田付けし、部品と部品を配線でつないで作っていく。これはこれで結構楽しいのだが、回路が間違っていたとか、部分的に変更したいとか、修正が恐ろしく大変だ。
それに較べて、ブレッドボードなら「ジャンパー線」と言う、専用の線を刺して回路を作っていくので、修正は刺し直すだけだ。
ただし、複雑な回路になると、電線のジャングルになってしまい、分かりにくいのが難点だ。

 

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ブレッドボードは写真のように、穴の沢山空いた板だ。
この穴は縦方向に繋がっていて、同じ列にジャンパーピン(ピン)や部品を刺すと接続される様になっている。
ブレッドボードには色々な種類・サイズが揃っている。
この写真のように、端に電源ラインが備わっているのが一般的だが、タイトルの写真にあるように、小さいものには電源ラインの無いものもある。
ブレッドボードの種類と大きさはは穴の数で呼ばれることが多い。
最初は300〜400点の穴のあるもの(ポイントと呼ばれる)ものが良いと思う。僕も普段使っているものはこのクラス。狭いところで使ったり、遊びに持って行ったりするのは、小さめの150〜170ポイントのものだ。巨大な900ポイントとか、1000ポイントを超えるようなものもあるようだ。あとは予算と相談しよう。
ただし、特に小さいものは耐久性に問題があるものが多い。そんなものは使い捨てと考えた方が良いかも知れない。

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ジャンパーワイヤ

ジャンパー線とかジャンパーとか呼ばれることもある。
このワイヤには、「柔らかい線」と「硬い線」がある。左の写真は柔らかい線。
より線の先にブレッドボードに刺すためのピンがついている。

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こちらは『硬い線』。
何のことは無い、単線を適当な長さに切って、両端を7mm程直角に曲げて露出させただけのものだ。
とは言え、長さとか硬さとか色とか、沢山揃えるのは結構大変なので、こういうセットが販売されている。
勿論、自作も可能なので自作している人も多い。硬いワイヤだけでなく、柔らかいワイヤも自作している人も多い。
所詮「線」と「ピン」の組み合わせに過ぎないのだから。

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硬いジャンパーワイヤのクローズアップ。
色々な長さのものが140本こういったケースに入って250円〜400円位だ。
自分で作る気になるだろうか? 因みに『柔らかいワイヤ』の方は1本3円〜15円程だ。

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上に紹介したのは、全て「オスーオス」のワイヤだが、更に長くつなぎたいとか、ピンが出ている部品をブレッドボードから離れたところにつなぎたいとか、と言った時にはこんなワイヤもあると便利。
「メスーメス」タイプのワイヤだ。カラーのフラットケーブルになっていて、必要な本数だけ引きちぎって使う。


参考までにハードウェア・ソフトウェアの情報を。ただしこれらは僕の覚えであり、正確に改版を反映していない可能性があります。この通り作って動かないからと、怒らないで欲しい。